ゴールデンウィーク明けに行ったバイク旅の記憶もほぼ薄れてきつつありますが、ようやく動画が完結することがでた。
4泊5日だからこの動画の後にホントはあと1日あるんですが、九州の門司港へフェリーで運ばれて、そのまま帰宅するだけなので撮らんでもいいやろ!と撮影を怠けておりました。
この動画でもある通り、最終日についに雨に遭遇してしまったのが残念だった。
淡路島は、事前に下調べもせずにのほほ~んとその時の気分で走ったので、もちろん行ってない所のほうが多いくらいだけど、それで良いんじゃないかと思う。
「どこに行ったか」よりも「何をして、どう感じたか」が大事だと思うんですわ。
行くのはどこだっていいのです!
動画の最後にも直筆で「感情が動いたものが思い出(記憶←漢字間違ってる)になる」
なんてフェリーに揺られながら書いてるけど、そういうことなんです。
まあこの時はだいぶん旅の余韻でエモくなってたから、こんなこっ恥ずかしいポエムを書いたんやけど。フェリーに揺られて違った方向性の酔いかたをしてしまったらしい。
でも「絵島」は行きたかったけどな!
さらば四国~豪風の大鳴門橋~淡路島へ
今回のバイク旅で思った事は、やっぱ四国の道最高だった。
山深いからただ走ってても楽しいし、道の表情も様々。そしてあの四国のサイズ感が非常にちょうど良い!
大きすぎず、小さすぎず。かなり自分にとって理想的な道。
ああ、だからお遍路があるのかもなと思った。
今回は行ってないけど次回はUFOラインや、スーパー林道なんかもチャレンジしたい。
今日は旅の目的のひとつでもあった淡路島へいよいよ渡るんだけど、あいにくの曇り空だ。まじか、最後の最後で。
予報では、お昼頃には降ると言っていた。
言っておくけど、雨の中のバイクほど楽しくないものはない。誰かもっとそれを上回る楽しくないものをご存じなら教えてほしいです。
さて、淡路島へ上陸するには、鳴門海峡にかかる「大鳴門橋」を通る必要がある。そしてそこは高速道路。
動画でも言ってるけど、このバイクに乗って5年になるけど高速は一度だけしか走ったことがない。このバイクじゃ走っててただ辛いだけだったからな~。あと、高速に限らず流れが速い道路自体があんまり好きじゃないんですよね~。
流れが速い道って『馬力がデカいヤツだけが強い世界』みたいなマッチョな世界な気がして。
なので高速はもう利用することはないだろうとETCも付けずにいたんだが、まさかまた走る事になろうとは。
しかもこの海峡、やたらと強風らしく、その時は封鎖されることもよくあるらしい!
うちのST250は原付みたいに軽いので強風とかなら飛ばされそう。いや、まちがいなく飛ぶ!
心の底から渡りたくなかったのだが、もう超・前傾姿勢で風の抵抗を受けづらくしてなんとか大鳴門橋を渡った。渡った、というより頑張って風に耐えてただけ、という表現が正しい。
あと数年ぶりに忘れていたニーグリップもしたし。景色を見る余裕なんて全く無し!
あわよくば「大鳴門橋からワンチャンうずしおが見えたりするんじゃね??」と期待してた自分を橋から突き落としてやりたい。
いや、実は見れるのかもしれない。でも死ぬ思いまでして見たいとも、、、思わんッ!!!
すぐに下道へ避難してそのまま有名な鳴門のうずしおが見れるかもしれないと勝手に期待を膨らませて「道の駅うずしお」へ。
でもここだろう!と最初に寄ったところは違う場所だったらしくて、さらに島の先端の方へ行くとほんとの道の駅があるみたい。
、、、と動画内では言ってますが、やっぱり最初に寄ったところが道の駅で合ってたみたいだった。
というのは、自分の見ているツーリングマップルは2019年版なのだが、それには島の先端に道の駅が表示してある。おそらくこの4年の間に道の駅が島の先端から自分が最初に寄った場所(上記のgoogle mapの地点)に移動したのかもしれない。
そんなことは知らぬまま、島の先端のほうに向かう自分。
が、そこはリニューアル工事中だった。
淡路島運が悪い
鳴門のうずしおも確認できず(それっぽいのは動画に映ってるが、あれは違う気がする。でも位置的にはあのあたりのはず。)にヤケた心境で食べる淡路島バーガーが染みる。
この淡路島バーガーはうずの丘 大鳴門橋記念館で食べたものだ。
淡路島バーガーは道の駅うずしおにもあったのだが、そこよりこちらの記念館内のほうが値段がお安くなっていた。何でこんなに値段が違うのか。
そのあとに寄った「道の駅福良」には無料の足湯があるらしく、行ってみたのだがそこも休業中だった。どうやら淡路島運が悪いようだ。何でだ?
決して「俺を苦しめた大鳴門橋なんか無くなってしまえばいいのに」とは少しも思ってもいないのに!?
「鳴門海峡にトンネル掘ればいいのに」とも思っていないのになあ、、、。
調べてみると淡路島には何故だか古い神社とかが多いようなので、ちょっと運気を上げるためにも行くことにした。
おのころ神社~伊弉諾神宮~北淡震災記念公園
次に寄ったおのころ神社は普通の住宅街の中に突然、真っ赤なドデカイ鳥居が現れたのでビビった!
念入りに参拝を済ませて、すぐさまバイクをずっと北上させていく。田舎道がずっと続いていて走りやすい。ほんとは色々と周りたいけど、昼から雨になるなら話は別である。悔しいが今回はディレクターズ・カットで周っていく事にする。別にそこまで観光したいわけじゃないので良いのです。
自分の場合だけど、ツーリングの目的の割合でいうと
観光:20%
グルメ:10%
温泉:20%
バイクでいい感じの道を走るという事が85%くらい
なんか割合がバグってますが、そんな感じ。
そんで、しばらく走って伊弉諾(いざなぎ)神宮へ。
いざなぎってあの神様のいざなぎ?とおもったらやはりそうで、調べてみるとこの淡路島から日本が生まれたというすさまじく熱いストーリーがあった。これってもしかして結構常識だったりする?全然知らなかった、、、。古事記とか興味があるなあ。
この神宮はかなりの規模で、どこかの修学旅行生の団体なんかも来ていた。福岡でいうと宗像大社レベルかな。
ついさっき淡路島から日本が生まれた事実を知ったので、これまで持っていたイメージが変わって、神妙なオゴソカな気分で走れる気がした。すぐ影響を受けるのです。
そのあとは島の西海岸を北上して「北淡 震災記念公園」へ。
あの忌まわしい1995年の阪神淡路大震災でできた断層の一部がそのまま保存・展示してあった。ここにはかなりのインパクトを受けた。
当時は自分が住んでる九州まで僅かな揺れが届いたので(学校の担任談。自分は寝てたから気づかず)その規模は知ってはいたけど、断層を目の前にしたらほんとにヤバすぎる地震だったことが分かる。ここは見ておいてよかったと感じたスポットだったなー。
このあたりに修学旅行で来たら間違いなく組み込まれる場所だろうな。
この後、ちょっとしんみりしてしまった。
あわじ花さじき~ついに大雨
気分を変えるために、近くの「あわじ花さじき」へ行く。お花畑に行くなんてまるでリア充みたいでスンマセン。
ここに着いた時からいつ雨が降ってもおかしくない天気になっていたが、お花畑と展望台からのパノラマ風景を楽しんでる時には持ちこたえていた。
展望台から明石海峡大橋を見ながら、「雨が降る前には淡路島を脱出したいなあ」と思っていた。
その数分後、無情にも雨が降り始めるのでした。
すぐさまカッパ、荷物にはビニールシート、レインカバーをかけて、とりあえず近くの「道の駅あわじ」に避難する。ここは島の最北端にあって、明石海峡大橋のすぐ真下だ。
ここで明石海峡大橋を見ながら作戦会議を行う。
ガス欠寸前~大雨の明石海峡大橋
作戦会議といっても、このまま雨が弱くなるまで待つか or 今すぐ橋を渡ってしまうの二択しかないわけだけど(笑)
しばらくここで雨宿りしてたけど、雨が弱くなる気配はゼロ!こりゃあ行くしかないなー。淡路島運は最後までイマイチやったな。
さらに間が悪いことにガス欠寸前。これから高速乗って明石海峡大橋をやっつけないといけないのに、高速上でガス欠で停止、てなことになったらさすがにYAVAYだろ。もし橋の上で停止してごらん?あんな爆風が吹き荒れてるとこで停止とか俺の人生でありえない。給油しよう!
でもこの雨の中ガソスタ探すのはキツイ、探してる途中でガス欠になったらそれこそダルシムくらいダルすぎるぞ。
そして思い出した。2日目の松山市で給油した携行缶を。使うときは今しかない。
雨の中、なるべくギリギリまで近づいてからってことで、高速の入り口100メートル手前でガソリンを給油する。橋を無事に渡り終えたら早めにガソスタで給油しないと。
そして這う這うの体で明石海峡大橋をやっつけた、、、のかなあ?
まず思ったのは、雨の中の高速走行、しかも高所の橋はクッソ恐ろしスギ。
次に、明石海峡大橋長スギ。
橋の継ぎ目のミゾにタイヤ捕られかけて死ぬかと思ったスギ。
などなど思い出深いものとなったのでした。給油しててほんとに!良かった!!
あと通行券が雨でびしょ濡れになって、高速の出口の機械がそれを全く読み込めなくて、係の人が二人も来てプチ事件だったことも動画でペラってますね。良い子はETCを付けましょうね!もう高速なんて2度と走らんからな。
神戸三ノ宮へ~フェリー乗り場
速攻で下道へ避難して、近くのショッピングモールで作戦会議。リンガーハットのちゃんぽんで生き返ります。
雨で靴がびっちょりになりかけてるので、持ってたビニール袋を靴にかぶせ、ショッピングモールの中のダイソーで買った布テープでグルグル巻きにして防水処理。なんちゃってだけど、これだけでもだいぶん違うのだ。
ここからは神戸港の九州行きのフェリー乗り場へ向かうことになる。
まだ雨は降ってるし、もうすぐ夕方になる。
暗くなる前に少しでも神戸港へ近づきたいので出発することにする。知らない都市部の道だし、雨も降ってる事だし最短ルートで行きたいため、このバイク旅で初めてのスマホでナビる。
3,40分ほど走らせて神戸の三ノ宮に着く。少しコーヒーでも飲んで休憩する事にした。
適当にアーケードを歩いて見つけた地下の喫茶店に入ったんだけど、隣の席のカップルがいきなり別れ話を始めてそれが気になりまくりで、あまり休憩にならんかった(笑)
30分ばかりそこで過ごしてフェリー乗り場へ向かう。相変わらず雨は降っている。
知らない道・夜・雨という三重苦のなか、神戸港へ到着。
自分のほかにもバイク乗りさんが7,8組。みなさん雨の中ここにたどり着いたので、謎の連帯感を感じる(笑)
バイク置き場に屋根が無いのがつらかった~!で、時間になって乗船しました。
阪九フェリーで九州へ帰還
阪九フェリーは初めてだったんだけどすごく快適で良かった。
あと、フェリーとかは相部屋ガチャ感がありますね。今回は自分は二段ベッドの下だったけど、上には誰も来なくてガチャ運は良かった。耳栓も持ってきてたけど使わずに済んだし。
濡れた靴や服を着替えて速攻で風呂に入る。ここ、露天風呂もあってめっちゃよかった。ただ大雨だったからすぐに室内に戻ってきたけど。
フェリーの食事といえばバイキング。どれも美味しそうでマジで迷います。
そんなことをしてたら明石海峡大橋をくぐるアナウンスが流れて、皆さん外に出ていきます。
数時間ぶりのご対面!数時間前にはあんなに恐ろしい姿(笑)をしてたのがまるで別人のようにきらびやかな姿になってた。しばらくぼーーーっと眺めてたら、この旅ももうエンディングが近づいてる事に気づいて、今は映画で言うとスタッフロールが流れてるあたりかな、なんて考えてた。
船内のソファで、今回の旅を思い返してのんびりする時間がとても好きで、旅が無事に終わった達成感がほとんどだけど、ちょっとトッピングみたいに寂しさもある。でも、それがあるからまた旅をしたくなるんです。
今回の旅は3日目に寄った大杉での美空ひばりの凄さを知ったのが思い出に残ってる。
というわけで、2023年、アフターゴールデンウィークの四国・淡路島バイク旅はこれで終わり。
ここまで付き合ってもらってどうもありがとうございました!
皆さんもよいバイク旅を。
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